新複合施設「Kulttuurikasarmi」が11月、ヘルシンキ・ラシパラツィ広場（Narinkka, Helsinki）にオープンする。

　同施設には3つのスクリーンを備える映画館「BioRex Cinemas」をはじめ、レストラン、ミュージック・バー、南欧風カフェが出店を予定し、イベントスペースや屋上テラスを備える。屋外にパフォーマンス・ステージを設け、市民はコンサートなど、さまざまな野外イベントを楽しむことができる。

　「Kulttuurikasarmi Oy」のアリ・トルッパネン会長は「大規模な建設プロジェクトが最終段階に入った。私たちは11月の一般公開に向けて新しい建物の扉を開こうとしている最中で、市は大きな関心を示している。Kulttuurikasarmiの立地とユニークなサービスは、人々がヘルシンキ中心地で楽しく過ごし、新しい出会いを見つけるのに自然な場所になるだろう」と話す。

　同施設を所有する「Konstsamfundet」のステファン・ビョークマンCEOは「私たちはAmos RexやKulttuurikasarmiに投資することで、都市に住む若者や年配の人々に何か新しい刺激的なものを提供したいと考えている。完成したラシパラツィ広場は、芸術、文化、エンターテインメントを通じて、一年中活気をもたらすだろう」と期待を込める。

　同プロジェクトの総投資額は約3,500万ユーロ（約55億円）で、うち3,000万ユーロはKonstsamfundetが、500万ユーロはNoHo PartnersとKulttuurikasarmiが負担した。