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アールト大に韓国式カラオケ サウナを改装、持続可能な素材で地域と製作

プロジェクト発起人のクォン・ヘヤさん(左端)ら © Shawn Kim

プロジェクト発起人のクォン・ヘヤさん(左端)ら © Shawn Kim

 フィンランドのサウナを改装した韓国式の個室カラオケブース「ノレバン(Noraebang)」が8月24日、アールト大学のオタニエミキャンパス(Otaniementie 12, Espoo)に登場した。

大勢の人たちが楽しんでいるノレバン

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 同ブースは、アールト大学が学生主体のサステナビリティー活動を後押しする助成制度「Sustainability Action Booster」の支援を受けて製作。韓国のノレバン文化とフィンランドのカラオケ文化を組み合わせたブースで、一般も利用できる交流スペースとなっている(事前予約制)。持続可能な素材を使ったほか、地域の人々と防音パネルを作るワークショップも行った。

 プロジェクトを始めたのは、韓国出身のクォン・ヘヤさん、ユン・イェジンさん、キム・ショーンさん。3人は、アールト大学の韓国出身のアート・デザイン学生が集う交流会をきっかけに出会い、韓国で過ごした子ども時代をテーマに「遊び心があり、意味のあるデザインプロジェクトを一緒に作ろう」と意気投合した。

 クォンさんは「私たちは皆、韓国で『ノレバン』と呼ばれる小さな個室でカラオケをして育った。その体験を、フィンランドらしさを加えて再現できないかと考えた。イェジンさんが『Sustainability Action Booster』への応募を提案し、幸いにも助成金を受けることができた。ブースを製作する過程で、さらにメンバーが加わった」と振り返る。

 プロジェクトを進めるに当たり、クォンさんらが着目したのが、韓国とフィンランドにおけるカラオケとサウナの文化の違いだった。フィンランドでは、カラオケをバーなどのオープンな空間で、酒を飲みながら楽しみ、サウナは一般的にプライベートな空間とされている。一方、韓国では、サウナは公共的な空間であることが多く、カラオケは個室で楽しむのが一般的だという。

 クォンさんらは、フィンランドのカラオケ文化と韓国のノレバン文化の融合を目指し、フィンランドのサウナをノレバンブースへと改装。ブースにはフィンランド産の松材を使い、エスポーのエンジニアが開発した木質繊維フォームも採用した。防音材には、Circular Foamsが開発したバイオベースのフォームを主に使用。プラスチックや石油化学製品に依存した一般的な防音材とは対照的な素材で、フィンランドの森林に多く見られるキノコの菌糸体も取り入れた。

 防音パネルは全6回のワークショップを通じて製作。エスポーやヘルシンキなどから50人以上が参加した。パネルの型は、クォンさんらがハングルを構成する小さなパーツを3Dプリントして製作したという。カラオケのシステムには、フィンランドのカラオケ系スタートアップ「Singa」のソフトウエアを採用。フィンランドの多くのカラオケバーで利用されている同社のシステムを使い、モニターやiPadの無償提供も受けた。

 利用時間は12時~18時ごろ。少なくとも12月まで利用できる予定で、その後は追加の助成金を得られるかどうかによって決まるという。現在、予約システムを整備中。利用希望者は公式インスタグラムのDMやメールで個別に受け付けている。

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