フィンランドを代表する建築家、アルバ・アアルトの建築作品群「Aalto Works」が7月26日、ユネスコ世界遺産リストに登録された。フィンランドの近代建築やデザイン、さらには福祉国家の発展に貢献したアアルトの功績が国際的に評価された形だ。
「Aalto Works」は、アアルトと妻のアイノ、エリッサが手がけた13件の建築物で構成。結核の療養施設として知られるパイミオのサナトリウムから、国際会議や文化交流の舞台となったフィンランディア・ホールまで、20世紀フィンランドの社会発展と建築の関わりを示す作品群となっている。
登録された13件のうち、アアルト自邸とアトリエ、フィンランディア・ホール、文化の家、フィンランド社会保険庁(Kela)本部ビルの5件はヘルシンキに位置する。
ダニエル・サゾノフ ヘルシンキ市長は「Aalto Worksの世界遺産への登録は、フィンランド建築に対する重要な国際的評価。市内の5つの施設は、ヘルシンキの建築・文化遺産の重要な一部であり、世界遺産登録によってさらなる国際的関心を集めることが期待される」とコメントする。
ヘルシンキ市観光局は、アアルト建築への関心の高まりを見込み、フィンランディア・ホールに期間限定の観光案内ブースを開設。8月29日まで、アアルト建築やヘルシンキのデザインスポットに関する情報を提供する。
ヘルシンキ市内には、世界遺産に登録された施設以外にも、アアルト夫妻が手がけた建築物が約20件ある。同市は、エンソ=グートツァイト旧本社ビル(シュガーキューブ)、ラウタタロ(鉄鋼業者協同組合ビル)、フィンランディア・ホール、Kela本部ビル、ムンキニエミ地区のアアルト自邸とアトリエなどを巡る、トラムを活用した建築散策ルートも紹介している。