醸造所「Olarin Panimo(オラリン・パニモ)」によるクラフトビール「Trippin’ On Spruce Tips」が6月14日、フィンランドで最も権威あるビールコンペティション「Best Beer of Finland 2026」で総合優勝した。
300種以上のエントリーの中から頂点に立った同ビールは、フィンランドの自然素材であるスプルース(トウヒ)の新芽を使っている点が特徴。「かんきつ系ホップと針葉樹由来の樹脂系アロマにスプルースの爽やかな香りが重なり、モルトの骨格と適度な苦味が全体を支えている」と高く評価された。「ドライな後味が次の一口を誘う」設計となっており、完成度の高さが受賞の決め手になった。
同コンペティションは6月6日・7日に実施し、39のブルワリーから計345種のビールが出品。審査はBJCP(Beer Judge Certification Program)に基づく15部門で行い、公平性を担保するため、57人の審査員によるブラインドテイスティング形式で実施。銘柄や醸造所名は伏せられた状態で評価を行い、アルコール度数や申告された副原料のみが事前に提示された。出品者には審査結果とともに詳細なフィードバックも提供される仕組みとなっている。
部門別では、低アルコールビールからバレルエイジドビールまで幅広いスタイルが対象となり、今年は特にヘイジーIPAやペールラガーなど現代的なスタイルの競争が激化していることが明らかになった。