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トラデカ社、かもめ食堂ロケ地「カフェ・ウルスラ」再建プロジェクト発表

「カフェ・ウルスラ」の完成予想図 © Avarrus Arkkitehdit Oy

「カフェ・ウルスラ」の完成予想図 © Avarrus Arkkitehdit Oy

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 トラデカ社(Tradeka-Yhtiöt Oy)が12月16日、ヘルシンキ・カイボプイスト地区にある「カフェ・ウルスラ(Cafe Ursula)」(Ehrenströmintie 3, Helsinki)の再建プロジェクトを発表した。

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 今年3月、カフェ・ウルスラの株式の3分の2を取得し買収したことを発表した同社。1952年にオープンした同店は、映画「かもめ食堂」のロケ地として知られ、市民や国内外の観光客から親しまれる。同店はこれまで改修や増築を施してきたが、現代のレストラン運営や客数増加のニーズに合わせて改築することは現実的な選択肢ではないため、新しい建物に建て替えることが決定した。同店は2026年秋まで通常通り営業し、2026年冬に工事を始める。

 同社開発ディレクターのミーア・キンヌネンさんは「市との話し合いは順調に進み、既存のゾーニング計画からの変更を申請する手続きを始めた。プロジェクトの計画や進捗(しんちょく)を知らせるため、プロジェクト専用のウェブサイトを開設した」と話す。

 同店ディレクターのカトリーナ・レヒトネンさんは「新しいウルスラには、シー・ホールとパーク・ホール、そしておなじみの白い帆が残る。2階は完全に新しくなり、会議室やテラスからはスオメンリンナと海が一望できる。ウルスラの精神は、新しい建物によって失われることはない。ウルスラを訪れることは、多くの人々にとって世代を超えた体験であり、私たちはこれからの70年間、ウルスラを継続することを保証できる」と話す。

 今春行われた入札で落札したアバルス・アーキテクツ社が設計を担当する。

 フィンランド人建築家のパウリ・シポネンさんは「木造骨組みの新館のデザインは、伝統的なカフェ・ウルスラを尊重している。親しみやすい特徴に加え、日本の木造建築からインスピレーションを得ている。新しいウルスラは海辺と公園の景観を尊重しながら、ビーチサイドにあるカフェに新たな建築様式をもたらすだろう」と話す。

 新しく建て替えた「カフェ・ウルスラ」は2027年5月に再オープン予定。

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