フィンランド大手小売チェーン「Sグループ」が3月、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、ロシアから全事業の撤退を発表した。
撤退の手続きは、現地の従業員に配慮した上で、ロシアの法律に基づいて行う。同グループは、ロシアのサンクトペテルブルクにスーパーマーケット「Prisma(プリスマ)」16店舗とSokosホテル3軒を展開しており、およそ1000人の従業員がいる。
同グループは、フィンランド国内で運営する全事業の店舗でロシア産製品の販売停止を発表し、募金活動を行っていた。フィンランド赤十字社を通じて、店頭で集まった寄付金とフィンランド国内の社員1人当たり10ユーロを合わせて、およそ50万ユーロ(約6,400万円)を寄付する。