ヘルシンキ市は現在、アラビアンランタ地区のアルテ・ブロック(Hämeentie 153, Helsinki)にデザイナーズマンション群の建設を進めている。
マンション群が建設されているのは、市中心地から北東に位置するアラビアンランタ地区。プロジェクトに参加したのは、国内外で活躍するアーティストのテルヒ・エケボムさん、イェンニ・ロペさん、アルミ・テヴァさん、マッティ・ピックヤムサさん、アントレイ・ハルティカイネンさん、クリスティアン・クロクフォルシュさん。6人が手掛けた壁画などの作品が展示されたマンション4棟を建設し、全270戸と9つの商業スペースを備える。2023年の完成を予定する。
同地区は2000年、市内で初めてアートとデザインの町をコンセプトに再開発された。フィンランドを代表する陶磁器ブランド「イッタラ(アラビア)」の工場があり、観光名所の一つとして知られる。同地区にはパブリック・アート作品が設置され、芸術と町が共存する建築群が立ち並ぶ。アートなまちづくりを推進する同地区の建造物には、建設費の1~2%をアートのために支出することが義務付けられている。