ハビス・アマンダ像が6月26日、1年にわたる修復を終え、ヘルシンキ・マーケット広場(Kauppatori, Helsinki)そばに再び設置された。
1908年に同所に建てられ、ヘルシンキの街の象徴となっている同像。毎年5月1日のメーデーや祝賀行事が行われる日には、若者たちが同像によじ上り祝うのが風習となっている。
同像は昨年から屋内で修復作業が行われていた。同像と噴水周辺は現在も改修工事が続けられているため、フェンスで囲まれ、立ち入りができないようになっている。
パブリックアートの保存・修復を専門とするポリーナ・セメノワさんは「ハビス・アマンダ像の修復や補強を行ったとしても、将来的によじ上ることができなくなることを覚えておくべき。ヘルシンキで愛されているランドマークは良い状態になり、マーケット広場で何世代にもわたってたたえられることだろう。同像の構造を研究する機会を得たことも喜ばしい。私たちは1年前よりも、像のことをよく理解している」と話す。
ヘルシンキ市は今後、アイスホッケー・ワールドカップでフィンランドが決勝に進出した時などに、仮設シェルターを使って同像を保護するという。