日本人作曲家でビジュアル・アーティストの池田亮司さんが2月25日、ヘルシンキのライブ会場「タバスティア(Tavastia)」(Urho Kekkosen katu 4, Helsinki)でオーディオビジュアル・コンサートを開いた。
音楽とビジュアル・アートの両方で活動する数少ない国際的アーティストの一人として知られる池田さん。池田さんは1980~1990年代、京都を拠点とするマルチメディア・パフォーマンス・アーティスト集団「Dumb Type」でキャリアをスタートさせ、DJや作曲家としてエレクトロニック・ミュージック界で活躍。2000年代初頭、ビジュアル・アートへと表現の幅を広げ、現在は光や音などを用いたインスタレーション作品を中心に科学領域に踏み込んだ作品を手がける。
フィンランドでは初となる池田さんの個展が2月25日まで、ヘルシンキのアモス・レックス美術館(Mannerheimintie 22-24, Helsinki)で開かれた。展示最終日に行われた同コンサートは、2022年にリリースした池田さんの最新アルバム「ultratronics」を元にセットリストを構成。700人を収容する同会場のチケットは完売した。
池田さんは現在、ヘルシンキ公演を皮切りに11カ国を回るヨーロッパツアーを行っている。