ホテル「Noli Katajanokka II」(Kanavakatu 3, Helsinki)が10月1日、ヘルシンキ・カタヤノッカ地区にオープンした。経営は不動産開発・投資会社Nrep。
1929年に完成した歴史的建造物を全面改修してオープンした同ホテル。同建造物は当時、卸売協同組合の倉庫として使われ、1980年代にオフィスに転用された。
同ホテルは地上7階建てで、客室数は226室。館内にはカフェ、ワインバー、ワークスペースを備え、最上階には眺望を楽しめるルーフテラスとサウナを併設する。
ヨーナス・レムストロム同社フィンランド担当マネジャーは「ヘルシンキをはじめとする大都市には、数十年の間に用途が変わった歴史的建造物が数多くある。私たちのホテルが入居した建物は、コンバージョンの成功によって新たな可能性が生まれた素晴らしい例。もともと倉庫として建てられたこの建物は、ホテルとして新たな人生を歩み、カタヤノッカとヘルシンキ中心街の活性化に貢献することだろう」と話す。
同建造物とカタヤノッカ地区の「歴史を尊重した」改修を進めたという。同地区はかつて鉄道の線路が敷かれていたため、3両の古い客車が同ホテル前にテラススペースとして復元されている。