フィンランドの赤十字血液センターが現在、献血者にノンアルコールビールを提供するキャンペーンを実施している。
フィンランドでは献血者が不足しており、毎年2万人の新規献血者が必要とされている。献血率が特に低い首都圏では、献血に対するハードルを下げるため、ショッピングセンターなどでポップアップ・イベントを開いている。
ヘルシンキを拠点とする広告代理店「TBWA」と共に展開する同キャンペーンは、男性に献血への関心を高めてもらうのが狙いで、全国で展開している。献血者は提供されたビールの画像をSNSでシェアし、友人に献血への参加を勧めるなど、広がりを見せているという。
同キャンペーンで提供しているビールは、フィンランドの飲料メーカー「Laitilan(ライティラン)」が製造するノンアルコールのグルテンフリービール「Kukko(クッコ)」。ビールの缶は4種のデザインから選べる。
同センターのマーケティングマネジャー、アンネ・リンドさんは「特に若い世代の女性は献血に対して積極的だが、ノンアルコールビールを提供すれば男性の関心も引きつけることができるかもしれないと考えた。ビールは予想していたよりも少し早く在庫を消費している」と話す。
キャンペーンは今夏の終わりまで。