バンター市初のトラム(路面電車)の建設が2024年秋に始まる。運行開始は2029年になる見込み。
同路線は全長約19キロとなる予定で、ヘルシンキ・バンター国際空港からユンボ・ショッピングセンター、ティックリラを経てハクニラへ、ハクニラからランシマキを経て地下鉄メルンマキ駅につながる。同路線の建設に伴い、ルート沿いの道路は車線から自転車専用レーン、横断歩道などに変更が生じる可能性がある。
リトバ・ビルヤネン同市長は「これはバンターの未来への投資で、既存の都市構造を発展させ地域同士が繋がることで、持続可能な成長を可能にする。バンターの経済は堅調で、融資残高は過去10年以上で最低となり、居住者別の融資残高は全国レベルだけでなく、大都市の平均も下回っている。同路線導入のための融資を受ける余裕があると同時に、バンター各地にある学校、保育所、道路、公園など、その他の建築物への投資を継続することができる」と話す。
同市議会は5月末、市内初のトラム開通を決定した。建設費は総額6億600万ユーロ(約955億円)で、同市の負担額は4億1,400万ユーロ(約652億円)となる見込み。国からの融資率が確定した後、同路線の建設を始める。