ヘルシンキのアテネウム美術館(Kaivokatu 2, Helsinki)が11月、100万ユーロ(約1億4,000万円)の寄付を受けた。
寄付者はフィンランドの民間人で、氏名や住所は明かされていない。寄付者の意向で、寄付金は同館の展示と活動に使われる。同館は今後3年間、「国際的でより魅力あふれる美術館」へと発展させるために、スタッフの雇用や無料開放日の設定を検討している。これまでは新しい展覧会が開かれるごとに1回、年に3回程度の無料開放日を設けていた。来年から年に6回の無料開放を目指すとしている。
マルヤ・サカリ同館長は「今回の寄付はアテネウム美術館の歴史の中でもユニークなもの。アテネウム美術館のコレクションに加えられることを期待して、美術品が寄贈されることはよくあること。このような多額の寄付はめったにない」と話す。
同館は現在、換気設備の改修工事で閉館している。2023年初めにリニューアルオープンを予定しており、客員研究員の国際公募も発表する予定。