
フィンランド人デザイナー夫妻アンティ&ヴオッコ・ヌルメスニエミさんの展覧会が現在、ヘルシンキ・デザイン博物館(Korkeavuorenkatu 23, Helsinki)で開催されている。
同展はインテリアデザイナーとして時代を先導したアンティさんと、テキスタイルアーティストとして活躍したヴオッコさんが1950年代から2000年代までに手がけた作品を紹介している。アンティさんがデザインしたコーヒーポットから景観建築、ヴオッコさんがデザインしたテキスタイルプリントから企業のビジュアルアイデンティティーまで、それぞれのデザイン分野で国際的なキャリアを築いた2人の軌跡をたどる。
アンティさんは1950年代から2000年代初頭まで、さまざまなデザイン分野で多くのプロジェクトに携わった。1956年、自身のインテリアデザイン事務所「スタジオ・ヌルメスニエミ」を設立。インテリアデザインや家具デザイン、工業デザインなどを手がけ、工業デザイナーのボルイェ・ラヤリンさんと共同プロジェクトで、ヘルシンキ地下鉄の車両のデザインを手がけた。ヴオッコさんは1953年から1960年までマリメッコのファッションデザイナーを務め、手がけた「ピッコロ」はマリメッコの代表的なテキスタイルの一つとなっている。1964年、自身のブランド「Vuokko」を立ち上げ、現在もヘルシンキのコルケアヴオレン通りに旗艦店を構える。
2023年4月9日まで。