ヘルシンキ中心地のカンピ礼拝堂(Simonkatu 7, Helsinki)が9月から、休業している。
フィンランドの現代木造建築の象徴であるカンピ礼拝堂。同礼拝堂を運営するフィンランド福音ルター派教会ヘルシンキ教区は現在、財政難に直面しており、職員の人員削減を実施。同礼拝堂の敷地の売却を検討している。今回の措置により、年間35万ユーロ(約4,900万円)のコスト削減を見込んでいるが、同教区は運営継続を望んでおり、一日も早い解決策を見つけようとしている。
同礼拝堂は2012年に完成。宗教や経歴に関係なく誰でも訪問でき、繁華街にたたずむそのユニークな外観から人気観光地の一つとなった。コロナ禍前までは年間約35万人が訪れていた。