ヘルシンキ市は8月27日、バルト海の汚染問題や生態系保護を啓発する「バルト海の日」を記念したバーチャルカーニバルを開催した。
毎年8月の最終木曜日に祝う「バルト海の日」は、ジョン・ヌルミネン財団がバルト海の汚染問題や生態系保護を啓発する記念日として創設。カーニバルでは、バルト海の地質学的な歴史や経済的・文化的な意義、水生生物についての発表などを行い配信した。同市はバーチャルカーニバルのほか、同日午前中にエスプラナーディ公園(Pohjoisesplanadi, 00130 Helsinki)に設置されたイベント会場でトークイベントを開催。同日には学校給食でバルト海産の魚料理も提供し、郊外の海岸では水遊びを楽しむイベントなども行われた。
フィンランド南部に位置するバルト海は、フィンランドが経済的に発展していく上で大きな影響をもたらしてきた。同国とヨーロッパ諸国をつなぐだけではなく、同国出身の作家トーベ・ヤンソンの代表作「ムーミン」の海での冒険の舞台になるなど、文化的にも大きく影響を与えている。現在バルト海では、海洋プラスチックゴミ問題に直面し、生態系への影響が危ぶまれている。