ヘルシンキの「アンナンタロ」(Annankatu 30, Helsinki)が今年で35周年を迎えた。
同館は、展覧会や演劇、イベントやワークショップの会場として知られ、子どもや若者たちのアート活動の場となっている。美術教師や保育士を対象としたネットワークサービス「Kultus.fi」を運営しており、夜間や週末には、アーティストや美術教師が、子どもや若者に美術の授業を行っている。授業内容は、国が定める美術基礎教育の目標に沿ったものではないが、文化やアイデンティティーの多様性も考慮しているという。毎年、市内在住の約1万人の子どもたちと若者が参加している。
同館では9月末まで、メディアアートをテーマにした展覧会「Oudon äärellä」を開催し、一年を通じて35周年を祝うイベントを繰り広げる。