フィンランド社会保険庁は2月、出生率の上昇を受けて、2022年度のマタニティーパッケージの前倒し配布を始めたと発表した。
パッケージの切り替えのタイミングは、出産手当の申請件数に影響を受ける。今年は出生率の上昇に伴い、例年より早い時期に切り替えが行われた。本年度のパッケージは、衣類や育児グッズなど計43品目で、一部は刷新されており、「高品質なものが選ばれている」という。幼児の着せ替えや製品を長持ちさせるアドバイスが書かれた冊子も同封する。
フィンランドでは、子育て支援サービス「ネウボラ」などの社会保障制度に力を入れている。「ベビーボックス」と呼ばれる同パッケージは、医療機関やネウボラでの妊婦健診の受診を条件に、出産手当を申請すると受け取ることができる。申請者の3分の2が同パッケージを選択し、3分の1が170ユーロ(約2万3,000円)の給付金を選択している。