フィンランドの大手ファストフードチェーン「ヘスバーガー(Hesburger)」が2月末から、ウクライナの首都キエフで食事の無料配布を行っている。
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、同チェーンはキエフの市民にハンバーガーなどの食事の無料配布を始め、今後も継続すると発表している。キエフに展開している7店舗は休業しており、現地の従業員は調理ボランティアとして仕事に復帰。現地の支援団体が配達を行っている。
同チェーンのカリ・サルメラCEOは、「私たちの知る限りでは、ウクライナ現地の社員は全員生存している。当面の間、ウクライナの店は休業するが、私たちは現地の従業員に給与を支払い続ける。私たちはこの事態を憂慮し悲しんでいる。ウクライナの平和が回復することを心から願っている」とコメントする。
同チェーンは3月初め、ロシアとベラルーシに展開していた計43店舗を閉店し事業の撤退を発表していた。フィンランド国内におよそ280店舗を展開するほか、ドイツやエストニアなどヨーロッパ各国に事業を展開している。