ヘルシンキ市内最大規模の児童家庭支援センター「カンッピ・ファミリーセンター」(Malminkatu 3F, Helsinki)が10月7日、ヘルシンキ中心部のショッピングセンター「Kamppi(カンッピ)」3階にオープンした。
世界有数の福祉国家として知られるフィンランドでは、「ネウボラ」と呼ばれる子育て支援サービスを提供している。同市では「ネウボラ」をはじめ、子どもとその家族に切れ目のないサポートを実現するために社会的・健康的サービスを総合的に提供する「ファミリーセンター」を設置している。
今回オープンした市内4カ所目のファミリーセンターとなる同施設は、中心市街地にあるショッピングセンターという立地の良さが魅力で、ヘルシンキ中心地に住む17歳までの子どもとその家族の8000人が利用対象者となる。産科・小児科クリニックから各種セラピー、大人のためのメンタルヘルスケアサービスなどを網羅し、子どもを持つ家族も受けられる支援サービスの集約化を実現。それぞれ異なる分野の医師や専門家、ソーシャルワーカーが常駐し、互いにアドバイスを聞き合うことで適切な指導を迅速に行うことができるという。
マネジャーのハンナ・ヴィータラさんは「サービスを集約した最大の目的は、助けを求めに訪れた家族たちが、他施設に駆け込まずに済むようにすること」と話す。
開所時間は7時~20時(金曜は17時まで)。土曜・日曜定休。