ヘルシンキ市は現在、マカシーニ海岸周辺の再開発を目的とした国際デザインコンペティションを開催している。

　2025年に歩行者専用道路と建築博物館の建設が予定されている同海岸。同コンペティションは、最適な土地活用、都市空間などの機能面で同市が求める基準を満たした建築物や周辺の環境計画を含めたデザイン案を募集する。応募作品の条件として、同地区の景観や街並みのアイデンティティーを尊重する点を挙げる。2021年末から2022年夏にかけて、応募作品の一次審査、二次審査を行い、同年秋に受賞者が選ばれる。同コンペティションの応募者のうち、11のグループが参加資格を満たしている。

　同市都市環境課のミッコ・アホさんは「多くの関心を集めていることをうれしく思う。参加している事業者は非常に知識が豊富であり、質の高い多様なコンペ案が寄せられると期待している。この地域はヘルシンキ市のシンボルのような場所であるため、公共空間の質への期待は非常に大きい」と期待を寄せる。