フィンランド鉄道(VR)が現在、ヘルシンキ中央駅(Kaivokatu 1, Helsinki)から撤去された木製の扉を販売している。
同社は11月中旬、同駅のホールとプラットホームをつなぐ木製の扉をガラス製の自動ドアに刷新する工事を実施。何十年にわたり、数え切れないほどの人々が行き交っていた扉の歴史的背景を踏まえ、同社は新たな持ち主を探しているという。価格は1枚当たり250ユーロで、販売枚数は計15枚。
同社プロジェクトマネジャーのヤニ・ヤースケライネンさんは「私たちは、これらの扉の物語がこれからも続いていくことを願っている。別の建物の一部として、公的空間として、あるいはアートプロジェクトとしてなど、価値ある形で扉を活用できる人を探している」とコメント。
通常、駅から構造物を撤去する際には、素材を持続可能な形で再利用またはリサイクルする方針だという。今回はその一環として、扉1枚がヒュビンカー鉄道博物館に収蔵される予定。