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アールト大、KAJのサウナを3Dモデル化 最新技術で文化遺産を記録

KAJの移動式サウナ © MeMo

KAJの移動式サウナ © MeMo

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 アールト大学の建築環境計測モデリング研究所(MeMo)が5月16日、フィンランド人コメディーバンドの「KAJ」の移動式サウナを3Dモデル化したと発表した。

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 同研究所は現在、ポフヤンマー地方(オストロボスニア地方)を巡り、KAJの移動式サウナを含む地元の博物館や建造物、工芸品のモデリングを行っている。この取り組みは「デジタルインテリジェント・ビジュアル・リサイクル可能な文化遺産」と題したプロジェクトの一環で、ヘルシンキ大学のルーラルリア研究所と共同で実施。文化遺産を視覚化する新しい手段を開発することで、若い人たちに文化遺産に興味を持ってもらうことを目的としている。

 MeMoのディレクター、ハンヌ・ヒュッパさんは「私たちは、アクセスしやすいバーチャル体験を創造する取り組みを行っている。ドローン技術を使って建築環境をモデル化し、レーザー・スキャンのデータと組み合わせている。異なるカメラ・データにより、色彩の写実性を保証している」と話す。

 スウェーデン・ストックホルムを拠点に活動するフィンランド人コメディーバンド「KAJ」が、サウナをテーマにした楽曲「Bara Bada Bastu」を歌唱し、今年のユーロビジョンのスウェーデン代表に選ばれたことから、サウナ文化と彼らの出身地であるボロが注目を集めている。

 ヒュッパさんは「ユーロビジョン・ソング・コンテストにおけるKAJ現象、そしてそれを通じたサウナという無形文化遺産がこのプロジェクトを促進させた。私たちは、若い人たちが最新技術を使って自分たちの文化的ルーツとつながるきっかけを作りたい。これは静的な模型ではなく、進化する物語の一部」と話す。

 同サウナの3Dデータは、MeMoの共有データフォルダから誰でも自由にダウンロード可能。

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