スーパーマーケット「K-Citymarket」タンミスト店(Tammiston Kauppatie 9, Vantaa)の店内に5月、ビール醸造所が設けられた。スーパーマーケットの店内に醸造所を開設するのは欧州初の試み。
フィンランドのスーパーマーケットでは、クラフトビールなどのビール製品の売れ行きが好調だ。同店は、利用客の声に応えオリジナルビールブランド「Rosendahl」を製造・販売してきた。同ブランド製品は今後、同醸造所で製造する。利用客の好みや希望に応じた独自のラインアップを展開する。
K-Citymarketのディレクター、アリ・サークスマキさんは「K-Citymarketの目標は、可能な限り最高の方法でお客さまにサービスを提供すること。近年、小規模のビール醸造所が躍進しており、多くの小売店で醸造を実現すべく計画が進められている。K-Citymarketがハイパーマーケットであるという環境は、利用客にとって最も望ましい選択肢。ピルッカラ店では、タンミスト店のようにビール醸造所を開設する計画をしている」と話す。
同店で販売されるベーカリー製品を同醸造所のビール製造に活用し、製造で使用した麦芽などの原料を動物用飼料の製造に再利用することで、食品廃棄物の削減につながると期待されている。