
「ファッツェル・カフェ」本店(Kluuvikatu 3, Helsinki)が今春以降、余ったライ麦パンを原料に製造されたアップサイクルビール「バーレア・ルイス」の提供を始める。
ファッツェル社は、2030年までに食品廃棄物を50%削減することを目指す取り組みの一つとして、余ったライ麦パンからビールを醸造する新たなプロジェクト「ブリュード・ウィズ・ファッツェル・レスキュード・ブレッド」を始動した。重量不足など販売に適さないライ麦パンが、ビールの原料として醸造所に販売・再利用。この原料は、テーレンペリ醸造所と共同で開発した。
同社製品開発・イノベーション担当ディレクター、ユハニ・シバコフさんは「この新しいプロジェクトは、新たなビジネスチャンスと成長を生み出しながら、食品廃棄物を削減する方法の一例となる。私たちがどのように循環経済を促進し、消費者により持続可能な選択肢を提供できるかを示すことになるだろう」と話す。
同ビールは3月13日、フィンランド国内の小売店で販売開始。今春以降、「ファッツェル・カフェ」本店をはじめ、ヘルシンキのデパート「ストックマン」8階、「ファッツェル・エクスペリエンス・ビジターセンター」で販売する。