本場パリの味を楽しめると地元で人気のベーカリー店「Le Grenier Helsinki(ル・グルニエ・ヘルシンキ)」(Pihlajatie 8, Helsinki)が始めた、ベーカリーカーでの移動販売が話題となっている。
フィンランドで10年にわたり、パン職人として働いていた仏パリ出身のマキシム・ケリアさんは2020年、ヘルシンキに同店をオープン。オープンしてから間もなく、開店前から行列ができるようになり、閉店前には売り場が空っぽになるほど地元住民から愛されるベーカリー店となった。アーモンドクロワッサン、バゲットなどが人気商品だ。こうした需要の高まりに対応するため、開店から3カ月ほどで現在の店に移転した。ケリアさんは「フランス人が焼きたてのバゲットをかむと、春の味がする。パンは新鮮でなければならない」と、そのこだわりを話す。現在では、店舗販売に加え、ベーカリーカー「Belle Baguette(ベル・バゲット)」での販売も行う。
「Belle Baguette」は、ケリアさんと共通の友人を介して出会ったマイヤ・マルティカイネンさんが創業。それまで福祉関係の仕事をしていたというマルティカイネンさんは、ケリアさんが作るパンに可能性を感じたという。今後、「Le Grenier Helsinki」の商品は小売りチェーン「Sマーケット」でも販売される予定。
「Le Grenier Helsinki」の営業時間は8時~17時(土曜・日曜は10時~14時)。「Belle Baguette」は金曜・土曜のみ、ハーガ・マーケット・スクエア(Haagan tori, Helsinki)で営業。商品の事前予約も可能。営業時間はフェイスブックで事前にアナウンスする。