暮らす・働く

ヘルシンキ地域交通局、私服検札員が行う検札を強化へ

ヘルシンキ・メトロ

ヘルシンキ・メトロ

  • 2

  •  

 ヘルシンキ地域交通局(HSL)が2月27日、今年一年を通じて、同社が運行する全ての公共交通機関で民間検札の回数を大幅に増やすと発表した。

[広告]

 民間検札は、私服検札員が行う検札のこと。無賃乗車逃れを防止・減少させるだけでなく、無賃乗車の現状をより正確に把握するのが目的。民間検札では、検札官は警察が発行した検札証を携行し、検札する権利があることを証明する。乗客は必要であれば、検札証を確認できる権利がある。

 同社が収集したデータによると、私服検札官によるチェックの方が、摘発数が明らかに多いという。これは、チケットを持たずに乗車した乗客が制服を着た検札官を確認し、検札前にその車両を離れることが多いという事実も一因となっている。最新の推計では、無賃乗車によって年に約4,000万ユーロの損失を生み出しているという。

 同社検札部門の責任者、サトゥ・コスキネンさんは「検札の目的は、無賃乗車をできるだけ少なくし、HSLのチケット収入を守ること。そのため、できるだけ多くの運賃を徴収することが目的ではない。検札官は、乗客のために旅行に関するあらゆる事柄をサポートし、公共交通機関の安全を確保するためにいる」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース