ヘルシンキ市は、社会福祉事業に携わる50人のソーシャルワーカーの新規採用を決定し、ソーシャルワーカーの給与引き上げを実施した。同事業の人手不足解消を目指す。

　社会福祉事業における深刻な人手不足に直面している同市では、児童福祉に携わる労働者から人手不足の解消を訴える声が上がっている。セーブ・ザ・チルドレン・フィンランド開発マネジャーのトーヴェ・ランクヴィストさんとオペレーション・ディレクターのアヌ・レヒトさんは、3月25日に行われた同市議会の意見書に「児童福祉施設では長年にわたり、職員の確保と永続性が著しく悪化している状況が全国的に続いている」と記した。

　同事業の課題解決に向け、同市はソーシャルワーカーの新規採用を決定。主に児童福祉の外来診療に携わるソーシャルワーカーを増員する。質の高い支援サービスを継続的に提供するため、ソーシャルワーカーの給与を月額3,600ユーロ（約48万円）に引き上げた。