ヘルシンキ市が8月29日、マーケット広場(Kauppatori, Helsinki)そばに再び設置されたハビス・アマンダ像を一般公開した。
1908年に同所に建てられ、ヘルシンキの街の象徴となっている同像。昨年から屋内で修復作業が行われていた同像が6月、噴水に再び設置。周辺の広場では8月末まで改修工事が続けられ、噴水の周辺はフェンスで囲われていた。
同像の復活を祝うイベントが8月29日に開催。ユハナ・バルティアイネン市長とヘルシンキ美術館(HAM)のアルヤ・ミラー館長のスピーチや、フィンランド人詩人のハリ・ハーテルさんによる同像をテーマにした詩の朗読、フィンランド人ソプラノ歌手のラウラ・ピュロさんによる同像へのセレナーデが披露された。近くにはコーヒーを提供するストリートカフェが登場した。
フィンランド文化遺産庁は工事期間中、同地で発掘調査を行った。厚い盛り土の層や、台所用品の破片、骨、革、靴の部品、ガラス片などさまざまなものが発掘され、その中には16世紀の古い靴も見つかった。この靴は現在、保存修復作業が行われており、フィンランド国立博物館の所蔵品になる予定。今回の発掘で見つかった遺物の一部は、HAMのコレクションに加えられる。