現在改修中の「フィンランディア・ホール」(Mannerheimintie 15 A, Helsinki)が2025年1月、一般公開される。
フィンランド人建築家のアルバ・アアルトさんが設計し、フィンランドで最も有名な近代建築作品の一つとして知られる同館。1971年のオープン以降、エネルギー効率やアクセシビリティーの面で多くの変化があったため、2022年から元の外観を維持しながら改修が進められていた。
同館は今年11月に工事が完了する予定で、来年1月に一般公開する。新たに体験型展示スペースやカフェ、レストラン、ワインバー、ショップを併設。館内にはエレベーターとスロープを設け、アクセシビリティーの面で設備を強化する。これまで従業員のアパートとして使っていた施設は、宿泊スペースに改装する。
同館のヨハンナ・トロネンCEOは「ヘルシンキには大規模なイベント会場が不足している。街の国際的な魅力を高めるには、ユニークな建築の建物だけでなく、新しく魅力的なコンテンツで、重要な国際会議やカンファレンス、イベントの開催を行うことが不可欠。今後はフィンランドの建築、デザイン、文化を新しい方法で体験できる機会を提供する」と話す。
ヘルシンキ市のアンニ・シンネマキ副市長は「ヘルシンキ市はフィンランディア・ホールのリニューアルオープンを心待ちにしている。改修されたフィンランディア・ホールとその展示は、より多くの居住者や訪問者を引きつけるものになると確信している」と期待を込める。
アアルトさんの作品を紹介する体験型展示スペースは2025年夏のオープンを予定。同ホールが改修されている3年間だけ利用される予定の仮設建造物「リトル・フィンランディア」は2025年まで営業を続ける。