毎年恒例の光の祭典「Lux Helsinki」が1月3日~7日、ヘルシンキ各所で開催された。
一年で最も暗い時期となる1月に、ヘルシンキの見慣れた建物や空間をユニークなアート作品に変える同イベント。今年のテーマは「芸術からの科学」。約20作品がヘルシンキ中心部や、ヒエタニエミ墓地、カルチャーセンターで展示された。
フィンランド人グラフィックデザイナーのカタリーナ・ソウリさんの作品「Pohjan Kosketus」は、元老院広場周辺の建物に投影。街のシンボルであるヘルシンキ大聖堂には、フィンランド人アーティストのヤンネ・アホラさんの作品「Symmetria」などが照らされた。
同イベントのアーティスティック・ディレクター、ユハ・ロウヒコスキさんは「今年は新しいものを探し求め、予期せぬ答えに出合うことで結ばれる科学と芸術の特質に焦点を当てた。科学と芸術の扉を開けたとき、その奥に何があるかは決して分からない。今年は、気象条件がいかに体験に重要な要素を加えることができるかを示したことで、気候科学がその存在を再認識させてくれた」と話す。
フィンランドにおけるライトアートの人気は近年高まっており、来場者アンケートに答えた人の53%以上が、「ライトアートの芸術としての魅力に引かれて参加した」と答えたという。