フィンランド・トゥースラに拠点を置くビール醸造所「Maku Brewing」が9月12日、空豆を使った新ビール「Härkönen Papu Ale(ハルコネン・パプ・エール)」を発売した。
同製品は、同醸造所と麦芽製造所「Viking Malt」が共同で開発した。主な原材料として空豆を使ったビールはフィンランド初。同商品に続いて、多くの豆製品が開発段階にあるという。
同醸造所創業者のユッシ・タンミネンさんは「私たちは環境へ与える影響を可能な限り小さくできるビールを製造する方法を見つけたかった。環境への配慮だけでなく、新しい原材料からおいしいビールを開発できることも重要だった。その過程で、私たちは空豆について多くのことを学んだ」と話す。
フィンランドで生産される空豆のほとんどは家畜の飼料として利用されているが、最近になって食品産業で利用され始めた。
「Viking Malt」のサステナビリティー・イノベーション・マーケティング責任者、アンニカ・ウィルヘルムソンさんは「『Maku Brewing』との共同プロジェクトで、より持続可能な農業を促進し、生物多様性にも貢献する革新的な製品を生み出すことができた」と話す。
フィンランド国内の「Prisma」と「S-Market」で取り扱っている。