ヘルシンキ市によるスビラハティ地区の開発計画の延期発表を受けて、同市最大規模の音楽フェスティバル「Flow Festival」が7月31日、2024年も同所で開催することが決まった。
同市が進める開発計画は、ヘルシンキ中心地でアクセスしやすいスビラハティ地区を「国際的に恒久的なイベントエリア」に発展させる都市戦略に基づいて進められ、5000人収容のコンサート会場を含む新しいイベント・ハブの建設を今夏に始める予定だった。毎年、同所で開催している同フェスは、今年の開催をもって会場を移転することになっていた。同市は6月下旬、同計画に対する不服申し立てを受け、計画の延期を発表した。
同フェスのアーティスティック・ディレクター、トゥオマス・カッリオさんは「ヘルシンキ市から開発計画の延期に関する情報を受け取った後、私たちは開催地について再検討し始めた。この件が確定した今、2024年も慣れ親しんだ場所でフェスティバルを開催することを発表できてうれしい。スビラハティは今後数年の間に大きな変貌を遂げることだろう。Flow Festivalが多くの人々に愛されるイベントとして、ヘルシンキの文化的な側面で重要な一部として築き上げてきたこの場所に、いずれは長い別れを告げることになる」と話す。
来年の開催は8月9日~11日の3日間を予定している。