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「最も怖いもの知らずなフィンランドの起業家コンテスト」にヘルシンキの女性選出

マキネンさんが経営する子ども服のセカンドショップ「Kidia」の外観

マキネンさんが経営する子ども服のセカンドショップ「Kidia」の外観

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 フィンランドの「起業家基金」が主催する「最も怖いもの知らずなフィンランドの起業家コンテスト 2023」の受賞者が発表され、子ども服のセカンドハンドショップ「Kidia」を経営する起業家のアヌ・マキネンさんが優勝した。

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 今回で8回目の開催となった同コンテスト。同基金は5月、自他を問わず「勇敢で想像力に富み、不屈の精神を持つ最も怖いもの知らずな起業家」を特設サイトで募集した。同基金代表のメルヤ・ヨキネンさんによると、審査員はマキネンさんの粘り強い起業家としての姿勢を高く評価したという。

 優勝したマキネンさんは起業する前まで、従業員としてのキャリアを積んでいた。子どもが生まれてから、キャリアと家庭をどのように両立していくかを考えるようになり、ビジネスパートナーと共に子ども服ショップ「Ipanainen」を立ち上げるも、負債を抱え破産。マキネンさんは破産から1年足らずの2021年初頭、子ども服のセカンドハンドショップ「Kidia」をヘルットニエミのヘルツィ・ショッピングセンターにオープンし、現在は3店舗を展開している。

 マキネンさんは「私は 『怖いもの知らず』という言葉に完全に共感しているわけではないが、コンテストの背景にある考え方は理解している。私は自分自身を『勇気ある決断を下す人間』と考えている。フィンランドでは、破産には恥や汚名がつきまとう。私はこのような状況を打破するために、自分の役割を果たしたい」とコメントする。

 同店は「不要品を売りたい顧客の時間を節約すること」をコンセプトに、顧客は不要となった子ども服をショップに持ち込むだけという手軽さが特徴。同店は価格設定から陳列、販売、マーケティングを手がける。顧客は出品した商品の売り上げをオンラインで確認でき、販売手数料は売り上げから差し引かれる。利益を最大限に伸ばすために、それぞれの衣類の販売に適したシーズンや、需要に大きな影響を与える現在のトレンドの案内などサポートも手厚い。ショッピングセンター・ヘルツィ店では大人服も取り扱う。

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