新電子チケット販売サービスが2023年秋から、フィンランド国立美術館(Kaivokatu 2, Helsinki)を構成するアテネウム美術館、キアズマ美術館、シネブリュコフ美術館のウェブサイトに導入される。
フィンランド国立美術館は、展示会の混雑緩和とサービス向上を目的として、「Sofokus」「Liveto Group」「Passi & Ripatti」「Costa Commerce」の4社と共に同サービスを開発。同サービスでは、各館の前売り入館券と各館が開催するイベントの前売り券を販売する。利用者はチケット購入時に、都合の良い日時を選択することで、よりスムーズな入館が可能となる。チケット料金に追加サービス料金を上乗せする予定はないという。
同館が推進する「デジタル・ナショナル・ギャラリー・プログラム」のディレクター、ヨハンナ・エイラモさんは「まずは来館者のために機能的で合理的なシステムを開発することに集中するだろう。このシステムによって、チケットの販売状況がリアルタイムで把握できるようになる。チケットの売れ行きが分かれば、美術館側も事前に準備することも可能になる。前売り券は、特に遠方からの来館者にメリットがあると確信している。自分の旅程に合わせて美術館を訪れることができると知ることは、きっと喜ばしいことだろう」と話す。
各館のオンラインチケットは同サービスが導入されるまで、現行のサービスプロバイダーを通じて販売する。