北欧最大のスタートアップ拠点「Maria 01(マリア01)」(Lapinlahdenkatu 16, Helsinki)の開発計画をヘルシンキ市議会が承認した。完成後はヨーロッパ最大規模の施設になる見込みで、市の雇用促進を目指す。
「Maria 01」のヴィレ・シモラCEOは「今回の決定は、共同事業体やヘルシンキ市、マリア01が2年半かけて取り組んできた成果。市議会がこの野心的なプロジェクトを信頼してくれたことがうれしい。この決定により、ヘルシンキに移住して将来の成長企業で働くことや、施設で新たに会社を設立するために、高いスキルを持った人材を誘致するための競争を始められることに期待している」と話す。
同施設は閉鎖された病院施設を改装後、2016年にオープン。80を超えるスタートアップ企業や大手企業が入居しており、ビジネスを発展させる場となっている。
同市議会が承認した都市計画により、同施設周辺に大規模な施設を追加建設することが可能になり、新たに最大5万1320平方メートルの土地を確保する。計画は2026年までに終了する予定。同市に約3500人の新たな雇用が生まれる見込みだ。