ヘルシンキ市が2月、元老院広場(Senaatintori, Helsinki)の照明の改修工事を完了した。
「フィンランドで最も価値ある都市空間」と称され、観光客に人気のフォトスポット同広場。同市は、1980年代から使われていた広場全体と周辺の照明設備を改修した。同広場の新照明設備には、エネルギー効率の高いLED照明を採用。通常の照明から祝祭などイベント用の照明に対応できる。通常時は、同広場とファサード照明は約半分の出力で十分な明るさが確保されているが、必要に応じて出力を上げることもできる。
同改修プロジェクトは、約10年前の2013年に始動。工事の対象エリアは、同広場から周辺道路の照明、周辺建造物のファサード照明まで広範囲に渡った。同市は当時、それぞれのエリアで異なる業者に工事の依頼を行うことは混乱が予想されたため、広場周辺の不動産を管理する関係者らの協力の下、改修プロジェクトを統合。同市は2017年にプロジェクトの詳細が決定した後、VALOA Design Oy社に照明デザイン、Sitowise Group Oyj社に電気設計を、それぞれ依頼した。