フィンランドの郵便会社「ポスティ(Posti)」が9月、ムーミンの切手を発売した。
同社は毎年、ムーミンの切手シリーズのデザインを一新して発売している。デザインを担当したのは前年と同じく、ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソンの姪孫(てっそん=おい・めいの子)に当たるジェームズ・ザンブラさん。今回は「ムーミンの冒険」をテーマに、本やアルファベット、ムーミンキャラクターが描かれた切手全6種を用意した。
デザインについて、同社担当者は「ムーミンたちは本や読書が大好き。デザインのアイデアはキャラクターたちが、実際のものよりはるかに小さいことに由来している。このイメージから、小さなキャラクターと大きな本のコントラストを楽しむ発想が生まれた。ムーミンのキャラクターたちが本棚の中で本に囲まれながらさまよっている。ナチュラルで落ち着いた配色で、図書館のような雰囲気を出した」と話す。
同社は1992年から30年にわたり、ムーミンの物語を通じて、読み書きの楽しさを世界に広めるためのプロジェクトの一環として、同シリーズの切手を発売している。