フィンランドの育児休業制度が改正され、8月に施行された。
フィンランド社会保険庁によると、フィンランドは北欧諸国と比較して、父親の育児休暇の取得率が低く、2020年に育児休暇を取得した父親はわずか10%だったという。刷新された育児休業制度では、どちらの親が休暇を取るか柔軟に選ぶ自由が認められ、160日の育児休暇がそれぞれの親に割り当てられる。このうち63日間は、もう一人の親や他の保育者に振り替えることができる。ひとり親家庭には、2人の親に与えられる日数(320日)の育児休暇が割り当てられる。
今回の改正は、父親と母親の平等を促進するだけでなく、社会的な平等を強化することも目的としている。女性の給与水準やキャリアの展望は、長期間の育児休業によって悪影響を受けるとされる。新制度は、9月4日以降に生まれた子どもを持つ家庭に適用される。養子縁組の場合は、7月31日以降に子どもを迎えた家庭に適用される。