ヘルシンキ市は市民の声を反映し、街なかにグラフィティウオールとストリートアートの設置を決めた。
同市は市民参加型予算制度「Oma Stadi」を導入し、市民の声をまちづくりに反映させる取り組みを行っている。プロジェクトの実施まで4つのフェーズに分かれ、市民が改善案を考え提案する「ブレインストーミング」、第2フェーズの「共創」で専門家を交え予算を見積もり、第3フェーズで市民投票を行う。最終フェーズの「実施」では、市が最も多くの票を集めた市民の提案を実施する。
昨年秋に市民投票が行われ、無料の写真・アート展や無料のカルチャーアクティビティーの開催など、市民から寄せられた芸術・文化に関連する31案が実施に向けて投票にかけられた。全ての地区からの投票数が多かった2案が採用され、ヤトカサーリ地区とヘルネサーリ地区の定められたエリアに、市民が自由に描けるグラフィティウオールの設置とオウルンキュラ駅の地下道にストリートアートの設置が決まった。
市は「Oma Stadi」の取り組みに、約12億円の予算を割り当てている。