フィンランドのサンナ・マリン首相と岸田文雄首相が5月、ワーキングホリデー協定に署名した。
5月に訪日したマリン首相は、岸田首相と日フィンランド首脳会談を行った。両首脳は、フィンランドと日本のワーキングホリデー協定に署名し、両国間の交流を一層拡大していくことで一致。協定により、18歳~30歳の若者が相手国で休暇を申請し、旅行資金を補う目的で就労することを認めることになる。これからフィンランドの議会で、本格的な手続きを始める。
両首脳は会談で、国連安全保障議会の改革の必要性など、双方におけるさまざまな国際問題について議論し、直近の安全保障状況、ロシアによるウクライナ侵攻やその影響、アジアの安全保障環境について話した。岸田首相はEUによる日本産食品への輸入規制の早期撤廃に向けて、フィンランドの協力を求めた。両首脳は核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応で引き続き連携していくことを確認した。