トーロンラハティの「リトル・フィンランディア」(Karamzininranta 4, Helsinki)の撤去工事が2026年2月に始まる。ヘルシンキ市が12月5日に発表した。
フィンランディアホールの改修期間中に仮施設として使われていた建物「リトル・フィンランディア」。2026年に約220人の生徒増加が見込まれるヘルシンキ・メディアアート高校の拡張棟として再利用される。新築に比べ、大幅に低炭素で学校を拡張できる点が特徴。
同プロジェクトは、移設できる建物を公共施設として再利用することで、新たな知見が得られると期待されている。こうした大規模移設はフィンランドでも前例が少なく、非常に珍しい取り組みになるという。
同プロジェクトディレクターのミカ・ヘイマラさんは「このプロジェクトは、建築的品質、技術的専門性、そして持続可能性の原則を兼ね備えた極めてユニークな取り組み」と話す。
リトル・フィンランディアは市民から人気を集めていたことから、当初の予定より1年長く使われていた。