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ヌークシオ国立公園のライハランピ、9月中旬まで利用禁止に

ヌークシオ国立公園(2024年撮影)

ヌークシオ国立公園(2024年撮影)

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 エスポー市とウーシマー地域のELYセンター(地域経済・交通・環境センター)が現在、ハクヤルビ自然保護区内にあるライハランピ池で、有害外来種であるブルーギルの駆除を行っている。

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 広大な森林や湖、池に囲まれ、フィンランドの大自然を堪能できることで知られる「ヌークシオ国立公園」。今回の駆除のため、池には薬剤のロテノンが投入されており、8月11日~9月14日の間、池での釣りや遊泳、ペットを泳がせたり、水を飲ませたりすることが禁止されている。併せて、ライハランピ池周辺の自然歩道の利用も控えるよう呼びかけている。

 今回の措置は、急速に繁殖しているブルーギルの拡散を防ぎ、在来種への悪影響を避けることが目的。駆除費用は約1万ユーロ(約170万円)に上る見込み。薬剤のロテノンは魚類や水生生物に強い毒性を持つが、哺乳類や鳥類に対する毒性は低く、数週間で分解される。

 同センターの外来種専門家、パウラ・サロマキさんは「複数の駆除方法を検討したが、池の立地や地形のため非常に困難だった。ロテノンの使用が費用対効果に優れ、拡散防止の観点で最も安全な方法」とコメントする。

 北米原産のブルーギルは観賞魚や池用の魚として知られている。EUでは有害外来種に指定されており、持ち込み、飼育、販売、自然環境への放流は違法となっている。

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