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トレビアン社、ヘルシンキ・ホールの買収発表

ヘルシンキ・ホール

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 フィンランドの不動産投資会社「トレビアン・カスブ・LP」は2月17日、ヘルシンキ・ホール(Areenankuja 1, Helsinki)の買収が完了したことを発表した。

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 1997年に完成したヘルシンキ・ホール(旧ハートウオール・アリーナ)はフィンランド最大級の多目的アリーナとして知られていたが、ロシア人前オーナーへの制裁により、2022年2月から閉鎖されていた。同社は、昨年11月に同ホール買収に関する契約を締結したが、今回の買収にはEU(欧州連合)による制裁に関する法律の改正が条件となっており、フィンランド当局による承認が必要だった。この取引を可能にするEUの制裁に関する法の改正は昨年12月に可決。2月初めにフィンランド当局の最終承認が得られたことから、2年以上の交渉の末に同ホールの買収が成立した。

 レイマ・ソーデルバル同社CEOは「今回の取引は困難なものだった。併せて、不動産市場の低迷も多くの取引を停滞させた。このような状況にもかかわらず、全ての関係者はヘルシンキ・ホールの運営再開という共通の目標を共有していた」と話す。

 同ホールは、ヘルシンキ市の文化的活力と経済成長を強化することが期待されている。

 ユハナ・バルティアイネン同市長は「喜ばしいニュース。今回の取引で、ようやくホールを再開することができる。3年間の閉鎖により、ヘルシンキでのスポーツイベント、コンサート、企業イベントの開催が大幅に制限された。ホールの再開は、主要なイベントや文化活動、そしてヘルシンキと国全体の経済に多大な影響を与え、地元のサービス業の発展にも貢献するだろう」と期待を込める。

 同ホールは、2025年中に再オープンする予定。

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