フィンランドの書店チェーン最大手「Suomalaisen Kirjakauppa(スオマライネン書店)」が2月、ヘルシンキ中央駅(Kaivokatu 1, Helsinki)に新店舗をオープンする。
近年、ヘルシンキ中央駅では、構内サービスが飲食店中心へと刷新され、旅行者の時間の使い方がますますモバイルデバイスのスクリーンに向かっている。そうした中、同チェーンはデバイスを使った読書ではなく、書籍による読書を駅のサービスの一部として提案する。
キオスクホールにオープンする同店の品ぞろえは、忙しい旅行者を特に意識してセレクトしたもので、軽く読める文庫本、列車の旅に適した読書・アクティビティー関連商品に重点を置く。新店は同チェーンにとって唯一の鉄道駅内にあるキオスク型店舗となる。
フィンランドにおける鉄道駅の書籍・雑誌販売の歴史は100年以上前にさかのぼる。最初の駅構内の書店は1910年に開設され、列車の利用者のためにサービスを提供してきた。同チェーンは、この長い歴史を、現代的なキオスク型店舗の形で引き継ぐ。
ミンナ・コッカCEOは「今回の出店は、忙しい旅行者にスマートフォンを見る代わりに読書へと目を向けてもらうのが目的。そのためには、国内で最も利用者の多い建物の中心に出店する必要があった。新店舗はちょうど2月のスキー休暇のシーズンに合わせ、キオスクホールにオープンする」とコメントする。
VR(フィンランド鉄道)プロジェクトマネジャーのヤニ・ヤースケライネンさんは「近年、中央駅には多くの飲食店がオープンしてきたが、それに並ぶ『別の何か』も求められていた。スオマライネン書店は駅のコンセプトに合っており、サービスラインアップの中でも自然な存在」と話す。