フィンランド鉄道(VR)が11月8日、長距離列車車内での新Wi-Fiサービス「New VR Wi-Fi」の提供を始めたと発表した。
同社は、新しいネットワーク技術と無線LAN機器に500万ユーロ(約8億円)を投資し、長距離列車の車内無線Wi-Fiネットワークを刷新。全ての通信事業者の4Gと5Gネットワークに対応し、乗客が移動時間をより有効的に活用できるようにした。
エリサ・マルクラ同社CEO は「車内で機能する無線LANサービスは旅行体験において重要な要素。私たちの顧客は、仕事や娯楽のためのインターネット利用など、移動時間を最大限に活用したいと考えている。新しい無線LANサービスのおかげで、顧客満足度は大幅に向上した」と話す。
同社の長距離列車は、通信事業者の基地局がない地域も通過する。こうした地域では、ネットワークを効率的に運用することができない。「接続性を改善するためには、通信事業者や国、自治体、公共機関との緊密な協力と、さらなる投資が必要」としている。