ヘルシンキ沖のロンナ島(Lonna, Helsinki)が11月30日、「Hungry for Finland」が主催するフード・ツーリズム・コンペティションで特別賞を受賞した。
本土からフェリーで10分ほどの海上に位置するロンナ島は2014年に一般公開。サウナなどのレジャーを楽しめることから、国内外からの観光客に人気の観光地となっている。
同コンペティションは、その地域ならではの食文化を楽しめる製品や革新的なソリューションに焦点を当て、体験型フード・ツーリズムの製品を強化することを目的としている。今年はパッケージ・フードツアーをはじめ、フィンランド各地のレストランやカフェ、ビール醸造所、料理教室などが参加。ロンナ島は、特長である「サウナと食事」で同コンペティションに参加し、「持続可能な経営とコミュニケーション」が評価された。
同島ゼネラル・マネジャーのタニャ・アロマキさんは「私たちの長年にわたる持続可能性に関する有意義な取り組みが、それに値する注目を浴びているのは素晴らしいこと。ロンナ島は来年10周年を迎えるが、私たちはその間、持続可能性に投資し、ヘルシンキの海上で良い瞬間を創造してきた」と話す。
同市の観光ディレクター、ニーナ・ベステリネンさんは「ヘルシンキのフード・ツーリズムの強みは、多様性、個性、そしてある種の独自性である。私たちは、全てのマーケティングにおいて、これらの強みを積極的にアピールしている。ロンナ島の製品は、海洋環境に配慮した現代的な島料理に基づいている」と話す。
同コンペティションの最優秀賞は、フィンランド南西部のナーンタリにあるレストラン「Tammiston Kuulas」が受賞。バスケットに詰め込まれたサラダやキッシュなど、その地域ならではの食材をピクニックしながら味わう「リンゴの木の下でピクニック」と「群島の味覚」イベントが、「ユニークで独創的な製品」と評価された。