ヘルシンキ地域環境サービス(HSY)が8月21日~9月3日、首都圏の道路にあるマンホールのふたに、ごみのポイ捨て防止を呼びかけるステッカーを設置するキャンペーンを展開した。
同キャンペーンは、通行人にごみのポイ捨てが及ぼす影響について注意喚起することを目的に実施。色とりどりのステッカーを通じて、通行人によって路上やマンホールにポイ捨てされたごみが、雨水によって自然環境に運ばれてしまう可能性を伝えた。ステッカーには顎を開いた魚を大きく描き、ポイ捨てされたごみが、人の手から道路の側溝、そこから近くの小川、そして海へと流れていくことを示し、その発生源から遠くまで移動する可能性があることを示した。
同サービスの環境専門家、マリカ・ビサコバさんは「ごみをごみ箱に入れることで、ポイ捨てを防ぐことは簡単。適切な廃棄物管理はポイ捨てを減らす鍵だが、それだけでは無知によるポイ捨てを減らすことはできない。たばこの吸い殻のようなごみは、路上や排水溝に捨てられても消えることはない。ごみは雨水とともに環境に流れ込み、プラスチックはさらに分解されてマイクロプラスチックになる。それを環境から取り除くことは事実上不可能」と話す。
フィンランドの他都市も同様のキャンペーンを展開した。