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ヘルシンキ・デザイン博物館で「クスター・サクシ展」

「クスター・サクシ:イン・ザ・ボーダーランズ」展 © Paavo Lehtonen/Designmuseo

「クスター・サクシ:イン・ザ・ボーダーランズ」展 © Paavo Lehtonen/Designmuseo

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 今年創立150周年を迎えたヘルシンキ・デザイン博物館(Korkeavuorenkatu 23, Helsinki)で現在、「クスター・サクシ:イン・ザ・ボーダーランズ(Kustaa Saksi: In the Borderlands)」が開催されている。

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 同展は、コウボラ出身のフィンランド人テキスタイルアーティスト、クスター・サクシさんの作品展で、2013年から2023年にかけてジャカード織りの技法で制作されたアート作品を展示。同展のために特別に制作された大型作品も多数展示している。

 サクシさんの作品は、モダンなデザインとフィンランドのテキスタイルの伝統を融合している点が特徴。同展では、サクシさんの作品の出発点である「現実と幻想の境界」を探求することができる。片頭痛にしばしば伴う視覚障がいの経験を視覚化した作品シリーズ「ファースト・シンプトムズ(First Symptoms)」や、睡眠と覚醒の間の瞬間に経験する幻覚を探求した作品シリーズ「ヒプノポンピク(Hypnopompic)」を展示。

 同館チーフ・キュレーターのスビ・サロニエミさんは「サクシさんのテキスタイル作品は、機能的な製品と芸術作品の性質を兼ね備えている。特に、織物と織物技術に内在するさまざまなねじれに魅了されている。作品の典型的な出発点の一つは物語。物語には紆余(うよ)曲折があり、その複雑な展開は織物の複雑さと正確さに似ている。サクシさんのタペストリーは、物語と技法、そして、芸術とデザインを織りなしている」と話す。

 開館時間は11時~18時(火曜は20時まで)。月曜休館。入館料は、大人=15ユーロ、学生=6ユーロ、18歳以下無料。10月15日まで。

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