フィンランドのファッツェル社が販売するライ麦パンブランド「Reissumies(レイッスミエス)」の限定パッケージが11月、登場した。
通常のパッケージから男性のイラストが消された限定パッケージは、若者の社会的排除への反対キャンペーン「Mitä sulle kuuluu?(あなたはお元気ですか?)」の一環。男性のイラストを消したことで「消えた若者」を表現した。
男性のイラストが描かれていた箇所には「Jo 50 000 nuorta on kadonnut.(既に5万人の若者が姿を消した)」と書かれ、若者の声に耳を傾けることを奨励するメッセージを込めた。同パッケージの製品は11月、100万個限定で生産された。
ブランドマネジャーのアリ・アホラさんは「全ての若者がより良く活躍できるよう、若者の状況と幸福に関する社会的な議論をオープンにしたい。昨年行った調査によると、70%以上の若年層が『企業やブランドは時事問題を提起すべき』と感じていることが分かった。私たちは大企業として価値観の問題を提起する機会があり、その責任さえも感じている。このキャンペーンで若者の社会的排除を防ぐ活動を支援し、自分の道を歩みやすくさせたい」と話す。
同ブランドは2020年の新型コロナウイルスのパンデミック期に、マスクを着用した男性を描いた限定パッケージの製品を販売した。